AEDと心肺蘇生

−使用法学び命救おう−

 

こども救急箱(140)

AEDは「Automated External Defibrillator」の略で、日本語では自動体外式除細動器といいます。
心停止を治す医療機器のことで、簡単な音声操作に従うだけで使え、心肺蘇生の一環として使用
されます。最近は、空港や駅、デパート、学校などに普及しており、子どもや乳幼児にも使えます。
 心臓はひろがったり縮んだりしながら、全身に血液を送るポンプの役割を果たしています。この
ような心臓の動きが、何等かの原因で損なわれ、脈を触れなくなり、意識を失った状態のことを心
停止といいます。心停止の中には、心臓が細かく震えるだけで全身に血液を送りだせない心室細
動や、心室頻拍という不整脈があります。大人や、心臓に病気を持つ子どもに起こることがあり、
AED
で治すことができます。
 ある調査によると、病院外で心停止となり、心肺蘇生などを受けずに救急搬送された患者さんで
は、1割しか退院できませんでした。しかし、近くにいた人から心肺蘇生やAEDを使った措置を受
けた場合は、3割が退院していることが分かりました。救急隊が到着する前からAEDを含めた心
肺蘇生をすることの重要性が示されました。
 プールや学校で心停止になった子どもを、近くにいた大人や学校の先生が、心肺蘇生やAED
助けたという喜ばしい話を耳にすることがあります。ただ、めったに遭遇しない出来事なので、急
に直面すると普通は誰でも戸惑います。あらかじめ練習しておくことが、命を救うことにつながりま
す。
 最近は一般の人を対象とした心肺蘇生やAED使用に関する講習会も増えていますので、受け
てみてはいかがでしょうか。消防局などのホームページで講習会に関する案内を知ることができ
ます。

 

認定NPO法人こども医療ネットワーク会員

柳元 孝介