てんかんのことを正しく知って 

326日はパープルデー−

 

こども救急箱(253

 皆様はパープルデー(Purple Day)を知っていますか?これは世界中で行われている「てん

かん」という病気の啓発キャンペーンです。

 てんかんという病気をもつ人は100人に1人と言われており、子どもの頃に発症する人も多

くいます。珍しい病気ではありませんが、残念ながら誤解が多く偏見の目で見られることもま

だまだあるため、なかなか人に打ち明けられない悩みを持っている方々が多くいらっしゃいま

す。パープルデーは「てんかんをもつ人を、ひとりぼっちにしない」という応援のメッセージを伝

えるキャンペーンなのです。

 カナダに住む一人の女の子が始めたことが、いまや世界中に賛同の輪が広がって、326

日をパープルデーとして世界中でイベントが開催されています。日本でも全国で様々な催し

やイベントが開催されています。

 私がここでパープルデーを紹介させていただいたのは、これをきっかけとして皆さんに正し

いてんかんに対する知識を持っていただきたいのと、てんかんを持つ子どもたちが未来に向

かって希望を持って欲しいと願っているためです。

 病気のことで些細なことでも心を傷つけられれば前向きになれません。病院でてんかんを

治療できても、傷ついた気持ちは簡単に癒されません。てんかんをもつ多くの若者が社会に

参画していくためには、社会全体でてんかんやてんかんを持つ人たちを受け入れていくこと

が大事だと思っています。

 ちなみにキャンペーンへの参加は簡単で、326日に紫のものを身につければ応援のメッ

セージとなります。興味を持っていただけたらぜひ一緒に参加してください。

 

 

こども医療ネットワーク会員

丸山慎介(鹿児島大学病院小児診療センター)