水いぼ

−プールでは感染しない−

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こども救急箱(50)

水いぼは伝染性軟属腫(なんぞくしゅ)と呼ばれ、ウイルスで伝染する皮膚の病気です。乳児から小学校

低学年に多く見られます。

 胸や脇の下など皮膚の薄い場所に、直径〇・五〜一_程度の丸くて光沢のある「いぼ」として発生し、大き

くなると中心がへこんだ形になります。集団生活などで、ウイルスが直接肌に付着することで感染すると考え

られています。

 プールで感染すると思っている人も多いようですが、水などによる間接的な伝染はありません。一九九九年

以降、水いぼにかかっても登校停止やプール禁止の措置は必要ないと学校保健法でも定められています。

 治療法は、@ピンセットで除去するA硝酸銀を含む軟こうで処置するB漢方薬を内服するなどですが、いず

れも完全に除去することは期待できません。アトピーの子どもは皮膚を引っかき、水いぼが広がることがあり

ますので、アトピーの治療をきちんとすることが大切です。自然治癒するものがほとんどですが、数カ月〜一

年くらいの長期間かかります。

 日本臨床皮膚科医会や京都府医師会のホームページでは、園の対応として「プールに入ることは禁止しない

が、浮輪、ビート板、バスタオルの共有は避ける」ことを推奨しています。

 園の関係者や保護者の方には、水いぼはどの子どもも一度はかかる皮膚疾患であることを十分理解していた

だきたいと思います。猛暑の夏、水いぼがあるからといってプールに入れない子どもを見ることなく、みんな一緒

に楽しく水遊びをしましょう。

 

 

NPO法人こども医療ネットワーク会員

                                           松田幸久 (まつだこどもクリニック)

平成20年7月21日 南日本新聞掲載